10月15日からヌーラボさんによるリゾートワーク制度が始動です。今年は、プラハさんも参画。今回は、宮古島市伊良部にある小中一貫校・結の橋学園で実施されたプラハさんの授業のレポートです。
ねらいは、これからより加速を極めると予想されるIT時代に必要な知識・技術の継承…と書くと少し堅苦しいですが、端的に言えばプチ・職業体験。
「エンジニア」ってどんな仕事をする人?
「デザイナー」って絵を描く人のこと?
そんな子どもたちの素朴な疑問に答えるべく、実際にその道のプロの皆さんが自由に授業を展開!情報が不足しがちな離島の子どもたちと触れ合い「世の中、こんな仕事もあるんだよ!」というメッセージを届けます。
お題は…
意見交換から生まれる新アイディア!
ものづくりの楽しみを実体験で学ぶ(担当講師:石塚さん)
“「デザインすること」は「絵を描くこと」のみにあらず!”
プロのデザイナーとして活躍する石塚さんが担当した6年生のクラスでは「手を動かして考えるデザインってだいたいこんな感じ!」というテーマで、ちょっとユニークな授業が展開されました。
使用教材は、A4のコピー用紙(+ハサミ、テープなどの文房具)。内容は、チームに分かれた児童グループが、この紙をどれだけ高く積み上げられるかを競うというもの。
児童たちは、チームメイトとの連携の重要性を再確認しつつ、実際のデザインの現場で行われる
①案出し
②プロットタイプ(試作品)の製作
③ブラッシュアップ(うまくいった事例をヒントに再製作)
という流れをゲームを通して体感しました。
くしゃくしゃにした紙をテープで繋げる班、丸めた筒を積み上げていく班など、班ごとに色のあるデザインが生まれた様子。東京タワーのデザインを真似たチームは、なんと155cmを積み上げダントツの勝利!他のチームからも歓声が上がっていました。
大盛り上がりの製作タイムの後は、しっかり自チームの反省点、他チームの良かった点などをチームでまとめ、クラス全体で情報共有を行いました。
初めから完成品を作るのはなく、途中失敗を繰り返し作りながらも意見交換を通すことでデザインに磨きをかける楽しさを学んだ児童たち。「もう一回勝負したい人~?」という石塚さんの掛け声には「やる!やりたーい!」「次は勝つ!」といった声が飛び交っていました。
プログラミングでゲームを作ろう!(担当講師:山本さん)
一方、こちらはパソコン室。
先ほどの教室とは打って変わり、黙々とパソコンとにらめっこをする児童たちの姿が。
「何してるの?」と画面を覗き込んだ取材班に対し、返ってきたのは「ゲーム作ってるよ~」との答え!
加速するIT時代で武器となるであろうプログラミング教育の先取体験に、児童たちは興味津々!「これってどうやるんだっけ?」「先生、教えて下さーい!」と、担当講師の山本さんは引っ張りだこでした。
インターネットの普及に伴い情報収集がしやすくなった昨今。
とはいえ、やはり「その道のプロ」から直接話を聞く機会があまりない離島の子どもたちにとって、今回のような一風変わった「出張授業」は今後のキャリア形成に大きなヒントとなりそうですね!